「ジャパン・ブルー」の魅力を現代の暮らしに。 The Landscapers/ザ ランドスケーパーズ・Talk aboutの藍染古布を合成樹脂で成形して仕上げたトレー「Aizome at-home tray /藍染古布トレー」です。
「藍染」は奈良時代に中国から伝わり、平安時代には高貴な色として上流階級に親しまれ、それが江戸時代には庶民にも広がり、着物やのれん、生活雑貨などに広く使われるようになります。
その深く美しい青は、明治時代に訪れたイギリス人科学者によって「ジャパン・ブルー」と称され、海外にもその魅力が伝わりました。
この「藍染古布トレー」は、日本に古くから伝わる藍染の生地を日用品として現代の暮らしに取り入れることを目的に、藍染古布を合成樹脂で成形して仕上げたトレーです。
使用している藍染古布は、かつて大切に使われていたものや、長らく蔵に保管されていたものなど、全国各地から収集したもので、明治から昭和初期にかけて染められた生地が多く、それぞれに異なる色味や柄があり、ひとつとして同じものはありません。
裁断された生地は、成形技術に定評のある和歌山の工場で、100トンまで対応可能なプレス機を用い、生地の上に合成樹脂を重ね、熱と圧力をゆっくりとかけながら成形していきます。
生地の厚みや風合いは一点一点異なるため、それぞれに最適な温度や時間に調整を行いながら製造。成形後は、トレーからはみ出た余分な生地を丁寧にカットし、エッジを研磨して仕上げられています。
1点として同じものはなく、異なる表情を持つ特別なトレーで、古き良き素材と現代の技術が融合した、時代を超えて暮らしに寄り添うプロダクトです。
食卓での使用はもちろん、インテリアの一部として小物を置く、玄関先でポケットの中の鍵などを置く･･･、さまざまなシーンでお使いいただける「ちょうどいいサイズ」に成形されています。
生地の織り目や経年によって擦れたような質感がそのまま残っており、古布ならではの味わいを感じることができ、年月と共に色味が少しずつ柔らかく変化していく、まるで実際の布を扱うかのように、経年変化を楽しむことができます。
100年以上前、日本の町並みが藍色に染まっていた時代に思いを馳せながら、このトレーを暮らしの中で活用してみてはいかがでしょう。