BRAUN:ブラウン
ドイツ・フランクフルトの郊外に位置するクロンベルグで、1921年誕生した80余年間世界のファンを魅了し続けるドイツデザインのリーディングブランド。 その魅力は、人間工学の模範とも言われる優れた機能性とデザイン性で、一切の無駄をそぎ落として生み出されるシンプルなデザインは、ブラウンならではの独創的な機能美がある。
特にディター・ラムズやデートリッヒ・ルブスのデザインした製品は世界各国でデザイン賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館のコレクション入りをするなど高い評価を受けている。また、全ての製品を自社工場で生産するという品質に対するこだわりもブラウンならではである。
Dietrich Lubs : ディートリッヒ・ルブス
1938年ドイツ、ハンブルグ生まれ。船舶造形技師を目指す傍らブラウン社に勤務するが、製図技術が認められ1962年にブラウン社のプロダクトデザイン部に配属となる。
1971年クロック部門のチーフデザイナーとなり、クロック・電卓部門のデザインを数多く手掛ける。1976年に発表した電卓『ET22』は、人間工学的デザインの見本として絶賛を受ける。
1995年ブラウン社のチーフデザイナーに就任。ブラウンのポリシーを象徴するクロック類の殆どを手掛け、優れた機能性と普遍的なデザインを生み出した。その偉大なる功績は、十数年たった現在も多くの人々を魅了し続けている。
Dieter Rams:ディターラムズ
1932年ドイツ、ヴィースバーデン生まれ。ヴィースバーデン工芸美術学校卒業後、1955年ブラウン社デザイン部門のチーフデザイナーに就任。
機能性を全面に押し出したシンプルなデザインを基本とし、ブラウンの様々な製品デザインを手がけ歴史に残る数々の名作を生み出した。ブラウンを退社後も、ベルリンの首相官邸にラウンジチェアが採用されるなど、多数のプロジェクトに参加している。