MODERNICA : モダニカ
Frank Novak とJay Novak によって1989 年に設立。オリジナルのシェルチェアの修繕を手掛ける傍、1949 年当時にチャールズ・イームズと共にグラスファイバーシェルチェアの製造に必要な金型や プレス機を開発したサール・フィンガーハット氏を探し出し、その当時の設備を改修、再生させる事で当時のままのシェルチェアを見事に現代へ蘇らせました。
同社は素材や製法にもこだわり、当時使用していた機器を使用するだけでなく、グラスファイバーは当時と同じメーカーからまったく同じ物を仕入れ、一部老朽化した専門工場(Zenith 社)の金型も当時と同じメーカーで作り直すといったこだわりを持ち、生産も一つ一つ手作業で行い当時のチャールズ・イームズのフィロソフィーに忠実な製品を作り上げてきました。
ミッドセンチュリーの物づくりの精神、オリジナルへのこだわりと歴史を受け継ぐ数少ないメーカーとして世界に知られています。
Charles & Ray Eames:チャールズ&レイ・イームズ
チャールズ・イームズは1907年にアメリカ・セントルイスで、レイ・イームズは1912年に同・カリフォルニアで生まました。
1940年、チャールズとエーロ・サーリネンが共同でMoMA「オーガニック・インテリア・デザインコンペ」に「三次元曲面を持つプライウッドのイス」を出品し、2部門で優勝。1941年にはチャールズとレイは結婚し、プライウッドの成形技術を磨き、同年、第二次世界大戦が勃発。 このとき、プライウッドの技術を買われ負傷兵の脚の添え木(レッグスプリント)が大量オーダーされ、さらにプライウッド成形技術に磨きをかけるとととなる。
終戦後の1945年、ついに『DCW』『LCW』の2つのプライウッド成形のイスを発表。 1946年ジョージ・ネルソンの働きかけによりハーマンミラー社と販売権の契約を交わし、今なお人気の高いアームシェルチェアは、同社より1950年に発売された世界初の量産可能なFRP製チェア。53年にはサイドシェルなどバリエーションを増やした。その後も次々に革新的な家具を発表していくこととなり、かのハンスJヴェグナーに「20世紀で最も偉大なデザイナー」と賞された、現在の家具の工業化に最も貢献したデザイナー。